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68 件中 1 - 10 件目 << 最初 < 前 1 2 3 4 5 6 7 次 > 最後 >>
2008/10/15(Wed)

1 発達の主な特徴
   子どもは、この時期、歩き始め、手を使い、言葉を話すようになる。この時期には、運動機能の発達がめざましく、体つきは次第にやせぎみになっていく印 象を受ける。感染症の罹患が多く、この時期の病気の大半を占めるといってもよい。つかまらずに歩けるようになり、押したり、投げたりなどの運動機能も増 す。生活空間が広がり、子どもはこれまでに培われた安心できる関係を基盤として、目の前に開かれた未知の世界の探索行動に心をそそられ、身近な人や身の回 りにある物に自発的に働きかけていく。その過程で、生きていく上で必要な数多くの行動を身につけていく。例えば、身近な人の興味ある行動を模倣し、活動の 中に取り入れるようになる。つまむ、めくる、通す、はずす、なぐりがきをする、転がす、スプーンを使う、コップを持つなど運動の種類が確実に豊かになって いく。こうした新しい行動の獲得によって、子どもは自分にもできるという気持ちを持ち、自信を獲得し、自発性を高めていく。また、大人の言うことが分かる ようになり、呼びかけたり、拒否を表す片言を盛んに使うようになり、言葉で言い表わせないことは、指さし、身振りなどで示そうとする。このように自分の思 いを親しい大人に伝えたいという欲求が次第に高まってくる。そして、一歳後半には、「マンマ、ホチイ」などの二語文も話し始めるようになる。
   さらに、この時期には、ボールのやりとりのような物を仲立ちとした触れ合いや、物の取り合いも激しくなり、また、あるものを他のもので見立てるなど、 その後の社会性や言葉の発達にとって欠かせない対人関係が深まり、象徴機能が発達してくる。このような外界への働きかけは、身近な人だけでなく物へも広が り、大人にとっては、いたずらが激しくなったと感じられることも多くなる。
   保育士との豊かな交流は、友達と一緒にいることの喜びへとつながり、情緒の面でも、子どもに対する愛情と大人に対する愛情とに違いが出てくるし、嫉妬 心も見られるなど分化が行われる。この時期は、保育士に受け入れられることにより、自発性、探索意欲が高まるが、まだまだ大人の世話を必要とする自立への 過程の時期である。

2 保育士の姿勢と関わりの視点
   保育士は子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重する。自分の気持ちをうまく言葉で表現できないことや、思い通りにいかない ことで、時には大人が困るようなことをすることも発育・発達の過程であると理解して対応する。歩行の確立により、盛んになる探索活動が十分できるように環 境を整え、応答的に関わる。

3 ねらい
( 1 )  保健的で安全な環境をつくり、体の状態を観察し、快適に生活できるようにする。
( 2 )  一人一人の子どもの生理的欲求や甘えなどの依存欲求を満たし、生命の保持と情緒の安定を図る。
( 3 )  様々な食品や調理形態に慣れ、楽しい雰囲気のもとで食べることができるようにする。
( 4 )  一人一人の子どもの状態に応じて、睡眠など適切な休息をとるようにし、快適に過ごせるようにする。
( 5 )  安心できる保育士との関係の下で、食事、排泄などの活動を通して、自分でしようとする気持ちが芽生える。
( 6 )  安全で活動しやすい環境の中で、自由に体を動かすことを楽しむ。
( 7 )  安心できる保育士の見守りの中で、身の回りの大人や子どもに関心を持ち関わろうとする。
( 8 )  身の回りの様々なものを自由にいじって遊び、外界に対する好奇心や関心を持つ。
( 9 )  保育士の話しかけや、発語が促されたりすることにより、言葉を使うことを楽しむ。
(10)  絵本、玩具などに興味を持って、それらを使った遊びを楽しむ。
(11)  身近な音楽に親しみ、それに合わせた体の動きを楽しむ。

4 内容
( 1 )  一人一人の子どもの健康状態を把握し、異常のある場合は適切に対応する。
( 2 )  一人一人の子どもの心身の発育・発達の状態を的確に把握する。
( 3 )  体、衣服、身の回りにあるものを、常に清潔な状態にしておく。
( 4 )  一人一人の子どもの気持ちを理解し、受容することにより、子どもとの信頼関係を深め、自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。
( 5 )  楽しい雰囲気の中で、昼食や間食が食べられるようにする。
( 6 )  スプーン、フォークを使って一人で食べようとする気持ちを持つようにする。
( 7 )  一人一人の子どもの生活のリズムを大切にしながら、安心して午睡などをし、適切な休息ができるようにする。
( 8 )  おむつやパンツが汚れたら、優しく言葉をかけながら取り替え、きれいになった心地よさを感じることができるようにする。
( 9 )  一人一人の子どもの排尿間隔を知り、おむつが汚れていないときに便器に座らせ、うまく排尿できたときはほめることなどを繰り返し、便器での排泄に慣れるようにする。
(10)  室内外の温度、湿度に留意し、子どもの状態に合わせて衣服の調節をする。
(11)  保育士の優しい言葉かけと援助で、衣服の着脱に興味を持つようにする。
(12)  食事の前後や汚れたときは顔や手を拭いて、きれいになった快さを感じることができるようにする。
(13)  登る、降りる、跳ぶ、くぐる、押す、引っ張るなどの運動を取り入れた遊びや、いじる、たたく、つまむ、転がすなど手や指を使う遊びを楽しむ。
(14)  保育士に見守られ、外遊び、一人遊びを十分に楽しむ。
(15)  好きな玩具や遊具、自然物に自分から関わり、十分に遊ぶ。
(16)  保育士の話しかけを喜んだり、自分から片言でしゃべることを楽しむ。
(17)  興味ある絵本を保育士と一緒に見ながら、簡単な言葉の繰り返しや模倣をしたりして遊ぶ。
(18)  保育士と一緒に歌ったり簡単な手遊びをしたり、また、体を動かしたりして遊ぶ。

5 配慮事項
( 1 )  感染症にかかることが多いので、発熱など体の状態、機嫌、食欲、元気さなどの日常の状態の観察を十分に行い、変化が見られたときは、適切に対応する。
( 2 )  身体発育や精神や運動の機能の発達には、個人差が大きいことに配慮し、発育・発達の状態を正しく把握するとともに、その変化に気づいたときは的確な処置をとる。
( 3 )  食欲や食事の好みに偏りが現れやすい時期なので、日常の心身の状態を把握しておき、無理なく個別に対応する。
( 4 )  できるだけ外での活動を行うようにするが、外に出るときは、日照や気温などに注意して、帽子や服装に配慮し、子どもの体調に合わせて無理をしないようにする。
     また、活動などにより多量に汗をかいた後は水分の補給をする。
( 5 )  歩行の発達に伴い行動範囲が広がり、探索行動が活発になるので、事故が発生しやすくなる。
     また、予測できない行動も多くなるので、環境や活動の状態、子ども相互の関わりなどに十分な注意を払う。
( 6 )  食事は、一人一人の子どもの健康状態に応じ、無理に食べさせないようにし、自分でしようとする気持ちを大切にする。
     また、食事のときには、一緒に噛むまねをして見せたりして、噛むことの大切さが身につくように配慮する。
( 7 )  睡眠に当たっては、一人一人の子どもに適した接し方をして、十分に眠れるようにする。
     また、目覚めたときは、適切に応じるようにする。
( 8 )  排泄は、ゆったりした気持ちで対応し、子どもが自分から便器に座ってみようと思うような話し方、接し方をする。
( 9 )  衣類の着脱に当たっては、自分でしようとするのを励ましたり、うまくできたときはほめるなどして、自分でしようとする気持ちを大切にする。
(10)  個人差の大きい時期なので、一人一人の子どもの発育・発達状態をよく知り、楽しい雰囲気をつくるなどして、子どもが興味を持ち、自分から遊びを楽しめるように配慮する。
     自分でしようとしているときや何かに熱中しているときには温かく見守る。
    また、子どもの発見や驚きを見逃さず受け止め、好奇心や興味を満たすようにする。
(11)  全身を使うような遊びや手や指を使う遊びでは、子どもの自発的な活動を大切にしながら、時には保育士がやってみせるなど保育士と一緒に楽しんで遊べるようにする。
(12)  保育士と一緒に絵本を見ながら、絵本の内容を動作や言葉で表したり、歌を歌ったりなどして、模倣活動を楽しめるようにする。
(13)  子ども相互のけんかが多くなるが、不安感が強まらないように、保育士の優しい語りかけなどによりお互いの存在に気づくように配慮する。
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1 発達の主な特徴
   子どもは、この時期、前期に引き続き急速な発育・発達が見られる。六か月を過ぎると、身近な人の顔が分かり、あやしてもらうと非常に喜ぶようになる。視野の中にある新しい刺激、変化に富む刺激、より複雑な刺激を次第に求める積極性や選択性は、初期から認められる。
   しかし、六か月頃より、母体から得た免疫は次第に弱まり、感染症にかかりやすくなる。この時期の座る、はう、立つといった運動や姿勢の発達は、子ども の遊びや生活を変化させ、生活空間を大きく変え、直立歩行へと発展し、さらに、手の運動なども発達して、次第に手を用いるようになる。さらに、言葉が分か るようになり、離乳食から幼児食へと変化することによって、乳児期から幼児期への移行を迎える。
   本来、子どもは生理的に未熟であり、体外の豊かで変化に富んだ応答的環境の中で生活することによって、人間として生まれながらに持っている能力を社会的な環境に適応させながらうまく発現していく必要があることから、この時期は、極めて大切である。
   七か月頃から一人で座れるようになり、座った姿勢でも両手が自由に使えるようになる。
   また、この時期には人見知りが激しくなるが、一方では、見慣れた人にはその身振りをまねて「ニギニギ」をしたり「ハイハイ」などをして積極的に関わり を持とうとする。この気持ちを大切に受け入れ応答することが情緒の安定にとって重要である。こうした大人との関係の中で喃語は変化に富み、ますます盛んに なる。
   九か月頃までには、はうことや両手に物を持って打ちつけたり、たたき合わせたりすることができるようになる。身近な大人との強い信頼関係に基づく情緒 の安定を基盤にして、探索活動が活発になってくる。また、情緒の表現、特に表情もはっきりしてきて、身近な人や欲しいものに興味を示し、自分から近づいて いこうとするようになる。
   さらに、簡単な言葉が理解できるようになり、自分の意思や欲求を身振りなどで伝えようとするようになる。
   一歳前後には、つかまり立ち、伝い歩きもできるようになり、外への関心も高まり、手押し車を押したりすることを好むようになる。また、喃語も、会話らしい抑揚がつくようになり、次第にいくつかの身近な単語を話すようになる。

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子どもの心身の機能の未熟性を理解し、家庭との連携を密にしながら、保健・安全に十分配慮し、個人差に応じて欲求を満たし、次第に睡眠と覚醒のリズム を整え、健康な生活リズムを作っていく。また、特定の保育士の愛情深い関わりが、基本的な信頼関係の形成に重要であることを認識して、担当制を取り入れる など職員の協力体制を工夫して保育する。


• 3 ねらい
( 1 )  保健的で安全な環境をつくり、常に体の状態を細かく観察し、疾病や異常は早く発見し、快適に生活できるようにする。
( 2 )  一人一人の子どもの生活のリズムを重視して、食欲、睡眠、排泄などの生理的欲求を満たし、生命の保持と生活の安定を図る。
( 3 )  一人一人の子どもの状態に応じて、スキンシップを十分にとりながら心身ともに快適な状態をつくり、情緒の安定を図る。
( 4 )  個人差に応じて授乳を行い、離乳を進めて、健やかな発育・発達を促す。
( 5 )  安全で活動しやすい環境の下で、寝返りや腹ばいなど運動的な活動を促す。
( 6 )  笑ったり、泣いたりする子どもの状態にやさしく応え、発声に応答しながら喃語を育む。
( 7 )  安心できる人的、物的環境のもとで、聞く、見る、触れるなど感覚の働きが豊かになるようにする。

4 内容
( 1 )  一人一人の子どもの健康状態を把握し、異常のある場合は適切に対応する。
( 2 )  一人一人の子どもの心身の発育や発達の状態を的確に把握する。
( 3 )  体、衣服、身の回りにあるものを、常に清潔な状態にしておく。
( 4 )  一人一人の子どもの生理的欲求を十分に満たし、保育士の愛情豊かな受容的
    な関わりにより、気持ちのよい生活ができるようにする。
( 5 )  授乳は、抱いて微笑みかけたり、優しく言葉をかけたりしながら、ゆったりとした気持ちで行う。
( 6 )  ミルク以外の味やスプーンから飲むことに慣れるようにし、嘱託医などと相談して一人一人の子どもの状態に応じて離乳を開始する。
( 7 )  一人一人の子どもの生活のリズムを大切にしながら、安心してよく眠れるように環境を整える。
( 8 )  おむつが汚れたら、優しく言葉をかけながらこまめに取り替え、きれいになった心地よさを感じることができるようにする。
( 9 )  一人一人の子どもの状態に応じて、嘱託医などと相談して、積極的に健康増進を図る。
(10)  室内外の温度、湿度に留意し、子どもの健康状態に合わせて衣服の調節をする。
(11)  授乳、食事の前後や汚れたときは、優しく言葉をかけながら顔や手を拭く。
(12)  立位で抱かれたり、屈伸、腹ばいなど体位を変えてもらって遊びを楽しむ。
(13)  子どもに優しく語りかけをしたり、歌いかけたり、泣き声や喃語に答えながら、保育士との関わりを楽しいものにする。
(14)  優しく言葉をかけてもらいながら、聞いたり、見たり、触ったりできる玩具などで遊びを楽しむ。

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1 発達の主な特徴
   子どもは、この時期、母体内から外界への環境の激変に適応し、その後は著しい発育・発達がみられる。月齢が低いほど体重や身長の増加が大きく、次第に皮下脂肪も増大し、体つきは円みを帯びてくる。
   また、この時期の視覚や聴覚などの感覚の発達はめざましく、これにより、自分を取り巻く世界を認知し始める。感覚器官を含め、すべての身体発育や行動 の発達は子どもが生来持っている機能の発達によることが大きいが、こうした生得的、生理的な諸能力の発達も、その子どもが生活している環境、特に周りの大 人との温かく豊かな相互応答的な関係の中で順調に促進される。
   身体発育や行動の発達は、まさしく子どもの身近な環境との相互作用の結果であり、この時期はその出発点である。
   この時期の子どもは発達の可能性に満ちているが、大人の援助なしでは欲求を満たすことはできない。
   しかし、子どもは、笑う、泣くという表情の変化や体の動きなどで自分の欲求を表現する力を持つ。このような表現により子どもが示す様々な欲求に応え、 身近にいる特定の保育士が適切かつ積極的に働きかけることにより、子どもと保育士との間に情緒的な絆が形成される。これは対人関係の第一歩であり、自分を 受け入れ、人を愛し、信頼する力へと発展していく。
   生後三か月頃には、機嫌のよいときは、じっと見つめたり、周りを見まわしている。周りで物音がしたり、大人が話していると声のする方をみる。足を盛ん に蹴るようになる。寝ていて自由に首の向きを変えることができ、腹ばいで頭を持ち上げるようになり、動くものを目で追えるようになる。小型のガラガラ等を 手にあてるとすこしの間握ったり、振ったりする。微笑みも生理的なものから、あやすと笑うなど社会的な意味を持ちはじめる。子どもの要求の受け止め方や大 人の働きかけに対して快と不快の感情が分化してくる。
   「ア・エ・ウ」等の音を出したり、「ブーブー」とか「クク」という声を出す。授乳中に哺乳瓶に触れていたり、いじったりする。満腹になり乳首をくわえたまま気持ちよさそうに眠ることもある。
   保育士はこのような子どもの行動に気づき、感受性豊かに受け止め、優しく体と言葉で応答することにより、子どもは自分がした行動の意味を理解するようになり、特定の保育士との間で情緒的な絆が形成される。
   生後四か月までに、首がすわり、五か月ぐらいからは目の前の物をつかもうとしたり、手を口に持っていったりするなど手足の動きが活発になる。
   また、生理的な快、不快の表出は、感情を訴えるような泣き方をしたり、大人の顔を見つめ、笑いかけ、「アー」「ウー」などと声を出すなど次第に社会 的、心理的な表出へと変化する。さらに、身近な人の声を覚えたり、また、音のする方向に首を向けたり、近づいてくるものを見たり、ゆっくり動くものを目で 追うようになる。生後四か月を過ぎると、腕、手首、足は自分の意思で動かせるようになり、さらに、寝返り、腹ばいにより全身の動きを楽しむようになる。
   また、眠っている時と、目覚めている時とがはっきりと分かれ、目覚めている時には、音のする方向に向く、見つめる、追視する、喃語を発するなどの行動が活発になる。
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乳幼児期は子どもの心身の発育・発達が著しく、また、基礎が形成される。しかし、一人一人の子どもの個人差は大きいため、保育に当たっては、発達の過程や生活環境など子どもの発達の全体的な姿を把握しながら行う必要がある。

1 子どもと大人との関係
   子どもは、身体的にも精神的にも未熟な状態で生まれ、大人に保護され、養育される。その際、大人と子どもの相互作用が十分に行われることによって、将 来に向けての望ましい発育・発達を続け、人間として必要な事柄を身につけることができる。中でも重要なことは、人への信頼感と自己の主体性を形成すること であり、それは、愛情豊かで思慮深い大人の保護・世話などの活動を通じた大人と子どもの相互関係の中で培われる。子どもは、大人によって生命を守られ、愛 され、信頼されることによって、自分も大人を愛し、信頼していくようになる。大人との相互作用によって情緒的に安定し、大人の期待に自ら応えようという気 持ちが育ち、次第に主体的に活動するようになり、さらに、きょうだいを始め周囲の者に対して関心を持ち、関わりを広め、増やしながら、自我が芽生えてく る。
   このように発達初期に自分の行動を認めてくれる大人と相互関係を持つことにより、その後の一層の発達が促される。子どもは自発的に身近な事物や出来事 に興味や関心を示して働きかけたり、積極的に特定の大人との関係をつくろうとするなど、自分の気持ちを明確に表現し、自分の意思で何かをするようになる。
   このようにして、自分が主体となって選択し、決定して行動するという自己の能動性に自信を持つようになり、言葉や思考力、自己統制力を発達させていく。

2 子ども自身の発達
   子どもの発達は、子どもと子どもを取り巻く環境内の人や自然、事物、出来事などとの相互作用の結果として進んでいく。
   その際、そこに主体的に関わっている子ども自身の力を認めることが大切である。すなわち、発達とは、子どもが心身の自然な成長に伴い、それぞれの子ど もに応じた自発的、能動的な興味、好奇心や、それまでに身につけてきた知識、能力を基にして、生活環境内の対象へ働きかけ、その対象との相互作用の一結果 として、新たな態度や知識、能力を身につけていく過程である。
   特に、中心となることは人との相互作用である。子どもは、乳幼児期を通じて、大人との交流、応答や大人から理解されることを求め、自分が大人に理解さ れたように自分からも大人を理解しようとする。この大人との関係を土台として、次第に他の子どもとの間でも相互に働きかけ、社会的相互作用を行うようにな る。
   このような大人との相互作用とは違って、自分とよく似た視点を持つ他の子どもとの間で行われる社会的相互作用は、子どもの情緒的、社会的、道徳的な発達のみならず、知的発達にとっても不可欠な体験である。
   子どもが思考力をはじめとした多くの能力を発達させるために必要な論理の展開も、子ども同士の社会的相互作用なしには経験し得ない。すなわち、自分の 考えを相手に理解してもらいたいという気持ちを持ったり、相手に説明しようという気持ちを持つのも、仲間との社会的相互作用によるからである。また、大人 との上下の関係とは違う横の対等の関係の中で、自己主張や自己抑制の必要性や方法を学び取っていく。
   また、子どもは、その生理的・身体的な諸条件や養育環境の違いによって、その発達の進み方や現れ方が異なってくることを認識することが重要である。

3 子どもの生活と発達の援助
   子どもの発達は、子どもとその環境内の対象との相互作用を通してなされるものであり、子どもの発達を促すためには、大人の側からの働きかけばかりでなく、子どもからの自発的、能動的な働きかけが行われるようにすることが必要である。
   したがって、保育所においては、一人一人の子どもが、安心して生活ができ、また、発達に応じた適切な刺激と援助が与えられることにより、能動的、意欲的に活動ができるような環境が構成されなければならない。
   このため家庭や地域と連携を持った安定した子どもの生活と、子どもをありのままに見て、それを深く理解して受容しようとする保育士との信頼関係が必要となる。
   子どもの活動には、大別して、食事、排泄、休息、衣服の調節などの生活に関わる部分と遊びの部分とがあるが、子どもの主体的活動の中心となるのは遊びである。
   子どもの遊びは、子どもの発達と密接に関連して現れるし、また逆にその遊びによって発達が刺激され、助長される。つまり、遊びは乳幼児の発達に必要な 体験が相互に関連し合って総合的に営まれていることから、遊びを通しての総合的な保育をすることが必要である。この際、保育士は子どもと生活や遊びを共に する中で、一人一人の子どもの心身の状態をよく把握しながら、その発達の援助を行うことが必要である。
   また、様々な条件により、子どもに発達の遅れや保育所の生活に慣れにくい状態がみられても、その子どもなりの努力が行われているので、その努力を評価 して、各年齢別の発達の一般的な特徴を押しつけることなく、一人一人の子どもの発達の特性や発達の課題に十分に留意して保育を行う必要がある。

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( 1 )  ねらい及び内容
    保育の内容は、「ねらい」及び「内容」から構成される。
    「ねらい」は、保育の目標をより具体化したものである。これは、子どもが保育所において安定した生活と充実した活動ができるようにするために、「保 育士が行わなければならない事項」及び子どもの自発的、主体的な活動を保育士が援助することにより、「子どもが身につけることが望まれる心情、意欲、態度 などを示した事項」である。
    「内容」は、これらのねらいを達成するために、子どもの状況に応じて保育士が適切に行うべき基礎的な事項及び保育士が援助する事項を子どもの発達の側面から示したものである。
    内容のうち、子どもが保育所で安定した生活を送るために必要な基礎的な事項、すなわち、生命の保持及び情緒の安定に関わる事項は全年齢について示し てあるが、特に、三歳以上児の各年齢の内容においては、これらを「基礎的事項」としてまとめて示してある。また、保育士が援助して子どもが身に付けること が望まれる事項について発達の側面から以下の領域が設けられている。心身の健康に関する領域である「健康」、人との関わりに関する領域である「人間関 係」、身近な環境との関わりに関する領域である「環境」、言葉の獲得に関する領域である「言葉」及び感性と表現に関する領域である「表現」の五領域を設定 して示してあるが、この五領域は、三歳未満児については、その発達の特性からみて各領域を明確に区分することが困難な面が多いので、五領域に配慮しなが ら、基礎的な事項とともに一括して示してある。なお、保育は、具体的には子どもの活動を通して展開されるものであるので、その活動は一つの領域だけに限ら れるものではなく、領域の間で相互に関連を持ちながら総合的に展開していくものである。
    保育の内容の発達過程区分については、六か月未満児、六か月から一歳三か月未満児、一歳三か月から二歳未満児、さらに二歳児から六歳児までは一年ごとに設定し、それぞれのねらいと内容を第三章から第一〇章に示してある。
    なお、発達過程の区分による保育内容は組やグループ全員の均一的な発達の基準としてみるのではなく、一人一人の乳幼児の発達過程として理解することが大切である。

( 2 )  保育の計画
    保育の計画は、全体的な計画と具体的な計画について作成する必要があり、その作成に当たっては柔軟で発展的なものとなるように留意することが重要である。
    全体的な計画は、「保育計画」とし、入所している子ども及び家庭の状況や保護者の意向、地域の実態を考慮し、それぞれの保育所に適したものとなるように作成するものとする。
    また、保育計画は、保育の目標とそれを具体化した各年齢ごとのねらいと内容で構成され、さらに、それらが各年齢を通じて一貫性のあるものとする必要がある。
    また、保育計画に基づいて保育を展開するために、具体的な計画として、「指導計画」を作成するものとする。
    さらに、家庭や地域社会の変化に伴って生じる多様な保育需要に対しては、地域や保育所の特性を考慮して柔軟な保育の計画を作成し、適切に対応するこ とが必要である。保育の計画を踏まえて保育が適切に進められているかどうかを把握し、次の保育の資料とするため、保育の経過や結果を記録し、自己の保育を 評価し反省することに努めることが必要である。



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第一章 総則

  保育所は、児童福祉法に基づき保育に欠ける乳幼児を保育することを目的とする児童福祉施設である。
  したがって、保育所における保育は、ここに入所する乳幼児の最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしいものでなければならない。
  保育所は、乳幼児が、生涯にわたる人間形成の基礎を培う極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごすところである。保育所における保育の基本は、家 庭や地域社会と連携を図り、保護者の協力の下に家庭養育の補完を行い、子どもが健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、自己を十分に発揮し ながら活動できる
ようにすることにより、健全な心身の発達を図るところにある。
  そのために、養護と教育が一体となって、豊かな人間性を持った子どもを育成するところに保育所における保育の特性がある。
  また、子どもを取り巻く環境の変化に対応して、保育所には地域における子育て支援のために、乳幼児などの保育に関する相談に応じ、助言するなどの社会的役割も必要となってきている。
  このような理念や状況に基づき、保育を展開するに当たって必要な基本的事項をあげれば次のとおりである。

1 保育の原理
( 1 )  保育の目標
    子どもは豊かに伸びていく可能性をそのうちに秘めている。その子どもが、現在を最もよく生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うことが保育の目標である。
    このため、保育は次の諸事項を目指して行う。
   ア 十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を適切に満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。
   イ 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
   ウ 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
   エ 自然や社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の基礎を培うこと。
   オ 生活の中で、言葉への興味や関心を育て、喜んで話したり、聞いたりする態度や豊かな言葉を養うこと。
   カ 様々な体験を通して、豊かな感性を育て、創造性の芽生えを培うこと。

( 2 )  保育の方法
    保育においては、保育士の言動が子どもに大きな影響を与える。したがって、保育士は常に研修などを通して、自ら、人間性と専門性の向上に努める必要 がある。また、倫理観に裏付けられた知性と技術を備え、豊かな感性と愛情を持って、一人一人の子どもに関わらなければならない。
    このため、保育は、次の諸事項に留意し、第三章から第一〇章に示すねらいが達成されるようにする。
   ア 一人一人の子どもの置かれている状態及び家庭、地域社会における生活の実態を把握するとともに、子どもを温かく受容し、適切な保護、世話を行い、子どもが安定感と信頼感を持って活動できるようにすること。
   イ 子どもの発達について理解し、子ども一人一人の特性に応じ、生きる喜びと困難な状況への対処する力を育てることを基本とし、発達の課題に配慮して保育すること。
   ウ 子どもの生活のリズムを大切にし、自己活動を重視しながら、生活の流れを安定し、かつ、調和のとれたものにすること。特に、入所時の保育に当たっ ては、できるだけ個別的な対応を行うことによって子どもが安定感を得られるように努め、次第に主体的に集団に適応できるように配慮するとともに、既に入所 している子どもに不安や動揺を与えないように配慮すること。
   エ 子どもが自発的、意欲的に関われるような環境の構成と、そこにおける子どもの主体的な活動を大切にし、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように遊びを通して総合的に保育を行うこと。
   オ 一人一人の子どもの活動を大切にしながら、子ども相互の関係づくりや集団活動を効果あるものにするように援助すること。
   カ 子どもの人権に十分配慮するとともに、文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるようにすること。
   キ 子どもの性差や個人差にも留意しつつ、性別による固定的な役割分業意識を植え付けることのないように配慮すること。
   ク 子どもに、身体的苦痛を与え、人格を辱めることなどがないようにすること。
   ケ 保育に当たり知り得た子どもなどに関する秘密は、正当な理由なく漏らすこ
    とがないようにすること。

( 3 )  保育の環境
    保育の環境には、保育士や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、さらには、自然や社会の事象などがある。そして、人、物、場が相互に関連し合って、子どもに一つの環境状況をつくり出す。
    こうした環境により、子どもの生活が安定し、活動が豊かなものとなるように、計画的に環境を構成し、工夫して保育することが大切である。
    保育所の施設、屋外遊戯場は、子どもの活動が豊かに展開されるためにふさわしい広さを持ち、遊具・用具その他の素材などを整え、それらが十分に活用 されるように配慮する。施設では、採光、換気、保温、清潔など環境保健の向上に努め、特に、危険の防止と災害時における安全の確保について十分に配慮す る。また、午睡・休息が必要に応じて行えるようにする。保育室は、子どもにとって家庭的な親しみとくつろぎの場となるとともに、いきいきと活動ができる場 となるように配慮する。
    さらに、自然や社会の事象への関心を高めるように、それらを取り入れた環境をつくることに配慮する。
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幼稚園と保育所は、それぞれ別々のニーズに応えてきていたが、共働き世帯が年々増え続け、幼稚園が定員割れする反面、保育所が満員で待機児が溢れるようになってきました。

そして「預かり保育」と称して午後5時前後まで預かって、共働きでも利用できる幼稚園が出てきたり、英語や読み書きなどの教育を積極的に行う保育所が出てきたり、各園が工夫を重ねる中、幼稚園と保育所の差は小さくなってきています。

元々、対象とする利用者の年齢層が重複していること、また保育ニーズの多様化や経費削減などの面から、現在は幼稚園と保育所の統合(幼保一元化)が言われており、施設を共有したり、催しを共催する事例も出てきているが、根拠となる法律や所管省庁が違うだけでなく、実現には様々な問題が残っています。

例えば、教育の場である幼稚園に必要な幼稚園教諭の人数と、生活の場である保育所に必要な保育士の人数には根本的に違いがあります。

現在、長時間の集団生活を余儀なくされている保育園児にとって、現行の最低基準では満足な保育を提供する事ができないのが現実です。

安易に統合して、さらに基準が緩くなってしまう事は、子ども達にとって負担が大きいとの意見もありますが、そのような中、幼保一元化のための施設として、認定こども園制度が2006年10月1日からスタートしています。

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入所日からその年度が終わるまでに子供の年齢が1歳上がっても年齢の区分が変わることはありません。

そのため生年月日が同じ子供でも年度途中などで入所した場合は保育料が異なったり、学級が異なったりする場合もあります。

4月2日生まれの子供は、年齢計算ニ関スル法律により年度が始まる4月1日にはすでに1歳を加えているため、学校教育法における小学校の就学時に同じ学年になる他の子供よりも、一学年上の年齢(学齢)で入所することとなっています。

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保育料は、無許可保育園の場合、園によって独自に設定しており、園ごとに異なりますので事前の確認が必要です。

許可保育園の場合、自治体によって異なります。

年齢は3歳以上と3歳未満で区分する場合が多いですが、「0歳児」「1,2歳児」「3歳児」「4歳以上児」の区分を設けている自治体もああります。

保育料は子供が入所する日の属する月の初日の年齢及び子供の扶養義務者の前年分所得税や住民税の課税状況等に基づいて、自治体が決定していますが、決定にあたっては、前年分の源泉徴収票や確定申告書の写しを提出を求められる場合があります。

同時に複数の児童を保育に預ける場合は、2人目の保育料が半額程度に、3人目の保育料が10分の1程度になるケースが多いです。


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